コロナウイルスが終息したらカマキリを探しに海外へ向かう予定です!

『ジャングルで生きる。ハナカマキリの一生に密着!』【昆虫物語】part2

昆虫ブログ
この記事は約6分で読めます。

前回のつづきです。見てない方はpart1からどうぞ!↓

それでは前回と同じ、女性のハナカマキリさんに密着していきます。

ハナカマキリの狩り!その驚きのメカニズムとは!

3度の脱皮が成功して、私は5令幼虫になれました!

今は狩りをするために葉っぱの上にいます。と、その時!

『ブゥ~~~ン・・・』。獲物のトウヨウミツバチが私を花と間違えてやってきました!

しっかり観察して、腕がとどく距離までやってきたら。。

『ガシッ!』っと掴んで狩り成功です!

【見事狩りを成功させたハナカマキリ。トウヨウミツバチは完全に花だと勘違いしていました。しかし、トウヨウミツバチがおびき寄せられたのは、花そっくりの見た目によるもの、だけではなく!ハナカマキリの発するフェロモンが大きく関係しているのです!】

トウヨウミツバチがやって来た。

そういえば、こうやって狩りを始めてから寄ってくるのはトウヨウミツバチばかりのような気がします。

食べ飽きたりはしませんけど^^

【その通りです。ハナカマキリの『幼虫』に引き寄せられてやってくる80%の虫はトウヨウミツバチなのです。ハナカマキリが発するフェロモンは、実はトウヨウミツバチが仲間とのコミュニケーションで使うものととても似ている!との研究結果があるのです!(詳しくはこちらの記事をどうぞ↓)なぜトウヨウミツバチだけをおびき寄せる必要があるのかについては、いまだに解明はされていません。】

トピックス■ハナカマキリの匂いを使ったミツバチ捕食戦術
公益社団法人日本動物学会(The Zoological Society of Japan)

【この特性を持つのは、『幼虫』だけであり、成虫になると消えてしまうというのも面白いところです。】

そしてついに、最終形態!!

見事、終令幼虫(6令幼虫)にまでなることができた私は、休憩のため、木の枝にぶら下がっていました。その時です!

<span class="fz-14px">♀</span>

『!?この感覚は・・・』

そうです。ついにこの時がきました。

私は最終形態、成虫になるのです!

どんどん皮がむけていき、殻を残して完全に抜け切ったとき!

さっきまでとはまるで違う体を見て、私は大きな衝撃を受けました。。

とても大きな体は綺麗なうすいピンク色から、落ち着きのあるクリーム色になり。

そしてなんと私の背中には、、それはそれは大きな、『はね』が生えているのです!!

【彼女は見事脱皮を成功させて、成虫までたどり着くことができました!体長は80mmに達しています。しかしここで終わりではありません。生き残った彼女には、『子孫を残す』というとても大切な仕事があるのです。】

翅が生えたっ!

幼虫とはまた違う。成虫の狩り!

私は新しい体に生まれ変わりました!

その結果、いつものように葉っぱの上に行って、

いつもと同じように狩りを、、

ということはできなくなってしまったのです

【成虫になったハナカマキリは、幼虫の時ほど花に似ていないというところと、トウヨウミツバチをおびき寄せるフェロモンを出せないということで、今までと同じような狩りができなくなってしまったのです。】

でも大丈夫!私は新しい狩りの方法を思いつきました!

まずは葉っぱの上ではなく、花の中にまぎれます。

そうすれば前ほど花に似てなくてもカモフラージュができるのです。

あとは花につられてやってくる虫を捕まえることができれば、狩り成功!

なのですが、、

明らかに前より失敗が多い気がする。。

新しい捕獲術

【そのとおり。幼虫だった頃の狩りの成功率は90%でしたが、成虫のハナカマキリの成功率は60%くらいなのです。】

【捕まえる獲物はチョウやハチなど、幼虫の時とは違い、いろんな虫を捕まえるようになります。】

子供に未来を託すため、オスは命をかける!

【ここで、近くで生活している『オス』のハナカマキリに注目します!】

<span class="fz-14px">♂</span>

僕は今とても焦っている。

早くメスを見つけないと。。

成虫になれたのは良かったけど、僕にはもう時間がないんだ!!

【ハナカマキリのオスは、メスに比べて寿命が短く、成虫になったら1か月後には死んでしまいます。その間にメスを見つけて交尾しなければならないのです。】

メスを探すため空を飛びまわっていると、

花の中に紛れてメスのハナカマキリが狩りをしているのを見つけました!

『よし!行くぞ!!』オスはメスの背後に回り、ゆっくり近づいていきます。

オス!がんばれ。。

【その頃メスはというと。】

<span class="fz-14px">♀</span>

『あ~、なんかお腹空いてきたな。。何でもいいから食べたいな』

【メスはほとんどの時間、獲物を捕食することにだけに集中しています。その時!】

♂

どりゃあぁあ!!


オスがなんとかメスの背中に飛び移りました!

<span class="fz-14px">♀</span>

なんだお前は!食ってやろうか!!

メスはそんなことは関係なく、オスを食べようとしています!

どうなってしまうのか!?

【メスの体長は70mmあるのに対して、オスの体長は35mmくらいしかないため、油断すればオスは簡単にメスにやられてしまいます。実際にメスを怒らせたり、とてもお腹が空いているときは、オスを食べてしまうこともあるのです。】

【オスが小さく、メスが大きい事にもしっかり理由があります。オスが小さいのはメスを探しやすいためです。体が軽ければ上手に空を飛ぶこともできます。メスが大きいのは、獲物を捕獲しやすくするためです。メスも飛ぶことはできますが、オス程うまくありません。】

【どうなる。オス!】

<span class="fz-14px">♀</span>

食ってやるぞ!!

メスはオスに掴みかかりましたが、オスはギリギリでかわします!

<span class="fz-14px">♂</span>

まだ死ぬわけにはいかん!!!

オスはタイミングを見計らい、なんとか交尾を完了させ、、

『生きて脱出』することができました!

【オスの頑張りにより、見事交尾を成功させることができました!ですが仮に、交尾している途中でオスがメスに食べられたらどうなるのか、、それでもオスは交尾を完了させます!そうです。オスは仮に頭から食べられて動けなくなったとしても、交尾を続けることができるのです!すごいですね。】

【それではなぜメスはオスを食べようとするのか、実は食べた時と食べなかった時で産める卵の数が違うのです。もちろん食べたほうがたくさん産めます。じゃあオスは食べられれば良いと思うかもしれませんが、オスは生きている間、何匹ものメスと交尾することができるんです。なのでこの後残りの時間で、他のメスが見つけられるのであれば、生き残る必要がありますし、そうでないなら食べられたほうが良いということになります。そのあたりは運ですね。】

そして産卵の時。。

【交尾から1ヶ月過ぎたあるとき、今までいろんな困難を乗り越え生きてきた彼女は、ついにゴール地点にやって来ました。産卵の時です。】

<span class="fz-14px">♀</span>

『うん。このあたりでいいかな。元気に生まれてきてね!』

【幼虫が出てきても大丈夫そうな木の枝や、草に産んでいきます。】

<span class="fz-14px">♀</span>

よしっ。仕事は全部終わった!いろいろあったけど、よくここまで生きることができたよね。。残りの時間はゆっくり過ごそう^^

【こうして『熱帯雨林のファッションモデル!』、『擬態の達人』ハナカマキリは、新しい命を未来に託していくのです。】

おわり

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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